之山文庫ブログ

2012年1月の記事一覧 : 之山文庫

ジェリー・イエリン著、巻口勇次・巻口勇一郎訳『黒焦げの水筒』三修社2400円

 太平洋戦争の末期、1945年6月20日静岡市街が空襲で焼けたことを聞いた人はいるだろうが、その時、米軍機2機が空中衝突して米兵23名も亡くなっていることを知る人は少ないだろう。静岡市民2000名と米兵との慰霊祭が、今も賤機山頂上で6月に行われている。常葉短大隣の菅野医院の菅野寛也医師が中心となり、2006年には米兵の遺族も招かれて実施されたとのこと。著者イエリン氏も戦闘機パイロットの経歴を持つ人で、子息のロバート・イエリン氏が巻口勇次氏と知り合いで、翻訳を依頼されたとのこと。いろいろな出会いが重なって本書が書かれ、訳された。「国境を越えた平和への祈り」とオノ・ヨーコが紹介文に書いているが、歴史小説の体裁をとるとはいえ、丁寧な取材をもとにしたノンフィクション小説でもある。

 本書は2011年度の日本図書館協会の選定図書に選ばれています。

 

酢山隆久・絵、尾崎富義・文『絵で見る万葉の植物』篠原印刷所出版部 2500円

 全頁カラーで植物の写生図が描かれている。葉と花と根まで描いてあるものもある。葉脈の一本一本まで丁寧に書き込んだ力作ぞろいだ。全部で161枚。万葉集に出てくる植物を捜して写生したという。その植物の説明と万葉集の歌を挙げ、現代語訳が付されている。原則1頁に一種の草木からなる190頁の冊子である。気軽に手にとって歌と植物の対応を眺め味わうことができる。

 本学副学長・尾崎富義教授が酢山隆久氏の素人ばなれした写生図に、万葉歌をつけ、解説もしている。静岡文化芸術大学学長・熊倉功夫氏の序文が華を添えている。

絵本を作る

現在、図書館入口にて創作絵本の展示をしています。

久保節子先生の授業「絵本を作る」で日本語日本文学科2年生が創りました。

どれも力作ぞろい。

ぜひ見に来てください♪




このページの先頭へ