第14回 シトラス文学賞 選考結果発表

 

2012年12月の記事一覧 : 日本語日本文学科

日本語日本文学科主催・第十四回シトラス文学賞には、高校生の皆さんから短歌547首、俳句770句の応募をいただきました。ありがとうございました。

既報のとおり表彰式を行った作品を筆頭に、選考の結果、次の12作品が特選(短歌・俳句 各1)、入選(短歌・俳句 各5)に選ばれましたので、発表いたします。

 

短歌の部 特選

真実を知ることだけが幸福か問いただしてくる己の道化師ピエロ

静岡県立三島南高等学校三年 加藤かとう志織しおり

 

俳句の部 特選

冬が来るどこへ帰るの僕達は

藤枝順心高等学校三年 薮崎やぶさきめぐみ

 

短歌の部 入選

毎日をおんなじように過ごすこと例えばこたつでみかんを食べて

山梨県立上野原高等学校二年 齋藤佑佳子

君宛てに手紙を幾度と書き直す今宵空には十六夜の月

静岡県立富岳館高等学校三年 工藤仙士朗

君のほほそっと色づくその時に僕の心もゆっくりそまる

藤枝順心高等学校二年 川口朋子

もやもやを葉擦れの音が吹き飛ばす幸せなのがやっとわかった

大阪府立天王寺高等学校三年 光橋いぶき

「さよなら」の言葉が重く絡みつく歩く坂道初雪が降る

山梨県立上野原高等学校一年 八十島 碧

 

俳句の部 入選

母さんに初めて言われた「あんたの人生」

静岡県立静岡西高等学校三年 漆畑海鈴

ご先祖を送り迎えする野菜たち

静岡県立二俣高等学校一年 澤木 葵

夏祭り見つけた姿影となり

山梨県立上野原高等学校二年 梶原綾華

ラムネ呑み夜空で二人顔冷やす

山梨県立上野原高等学校二年 渡辺春香

寝室に少し太った掛け布団

静岡県立静岡西高等学校三年 高橋駿介

 

 

おめでとうございます。

 

第15回については、今週末より冬季募集を開始する予定です。創作意欲にあふれる高校生の皆さん、続報をお待ちください。

 静岡市葵区の常葉学園短大(木宮岳志学長)は8日、県内外の高校生から短歌と俳句を募集した第14回シトラス文学賞の表彰式を開いた。短歌の部特選に三島南3年の加藤志織さん、俳句の部特選に藤枝順心3年の藪崎めぐみさんが選ばれ、木宮学長が表彰状を手渡した。

 加藤さんは「真実を知ることだけが幸福か問いただしてくる己の道化師」と詠んだ。「幸福か」と「道化師」の二重の懐疑で心理をたくみに表現した、と評価された。

 藪崎さんの俳句「冬が来るどこへ帰るの僕達は」は、冬の情景と不安な人間の心理、社会情勢を重なり合わせ、イメージを膨らませた。

 特選のほか、各部5人が入選した。
 県内の入選者は次の通り。

 【短歌】工藤仙士朗(富岳館3)川口朋子(藤枝順心2)
 【俳句】漆畑海鈴(静岡西3)沢木葵(二俣1)高橋駿介(静岡西3)
 【写説】特選に選ばれた加藤さん(前列左)と藪崎さん(同右)=静岡市葵区の常葉学園短大

静岡新聞平成24年12月9日日曜日掲載記事はこちら
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