建学の精神
常葉学園は、 学問の研究と人間の育成に限りない情熱を傾けられた日本史学の泰斗木宮泰彦先生によって、 昭和21年に創立された。 「戦後の混沌とした日本を再び立ち上らしめ、 光輝ある平和な文化国家を建設するためには、 先ず教育の力にまたなければならない」 とのゆるぎない信念のもとに、 敢えて困難をも顧りみず常葉学園の創設にあたられたのである。 この教育の力に対する創立者の信頼と確信こそは、 本学園の建学の精神の根本である。
創立者木宮泰彦先生は 「万葉集」 に見える聖武天皇の御製
橘は実さへ はなさへ その葉さへ
枝に霜ふれど いや常葉の樹
枝に霜ふれど いや常葉の樹
に因んで学園を 「常葉」 と名づけ、 その理想の姿を橘の瑞木(みずき)に託された。 霜雪に耐えて常に青々とした葉を繁らせ、 純白で香り高い花を咲かせ、 豊かな黄金の実を結ぶ橘こそは、 常葉学園の教育理念の象徴である。 即ち、 本学園の理想とする人間像は、 美しい心情をもって、 国家・社会・隣人を愛し、 堅固な意志と健康な身体をもっていかなる苦難にもうち克ち、 より高きを目指して学び続ける人間である。
百丈禅師のことば 「一日作(な)さざれば一日食(くら)はず」 を自戒として、 日々研鑚を積まれた学園創立者木宮泰彦先生の生涯は、 まさにこの建学の精神の具現であった。 先生は順境に奢らず、 逆境にめげず、 常により良き自己の実現のために、 生涯にわたって真摯な努力を続けられた。 この創立者の精神こそ常葉学園にかかわるすべてのものの心である。










